2014年10月11日

嗚呼!我が青春の酒

tocbl.jpg うまい料理を食べながらうまい酒を飲む
 こんな幸せなことはありません
 でもグルメというわけではありません
 気に入った店で気に入った料理を食べ気に入った酒を飲む
 そんなおじさんの「飲み食べある記」です

 今日はお店も食べ物もなく、日本酒だけの紹介です。

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 ほとんどの方はご存じない銘柄の日本酒だと思います。「大雪渓」といいます。大きく写っていますが、ビンは4合瓶です。

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 ラベルの背景は槍ヶ岳でしょうか?私は山のことはほとんどわかりませんが、このお酒は長野県北安曇郡の酒蔵で造られていますから、北アルプスの山でしょうね。

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 大きなラベルの酒の名前は凝った漢字なのに、小さなラベルの文字が角ゴシックというところが何ともユーモラスですね。

 ところで、このお酒は「幻の銘酒」というわけでも何でもありません。ただの地酒です。でも、私にとっては青春を思い出させるとてもとても懐かしいお酒なのです。

 私は学生時代競技スキー部に入っていました。合宿所は白馬岳の麓栂池にありました。栂池も長野県北安曇郡にあります。合宿中はもちろん禁酒禁煙(タバコは食後30分だけ解禁)でお酒なんか飲めませんが、年末の合宿が12月30日に打ち上げになり、1月4日からの再開までの間は、お酒も自由です。

 ほとんどの部員は正月の短い間だけでも自宅に戻りますから、合宿所に残るのは数名でした。合宿中は女子栄養大の学生さんがアルバイトで食事の世話をしてくれますが、正月休みは自炊です。近くにある農協の売店に買い出しに行って食材と一緒に買ってくるのがこの「大雪渓」(一升瓶)でした。

 当初は料理用ということで、売店で一番安いこのお酒を買ったのですが、「飲んでみたら意外といける」のがわかって食事用にもなったのでした。そして、合宿所で飲むと言ったら「大雪渓」が定着し、合宿所のゴミ置き場には「大雪渓」の空き瓶が何本も並んでいました。

 卒業後私は一度も合宿所を訪ねたことがないので、40年以上たった今では「大雪渓」の名前もまるっきり忘れていました。

 ところが・・・・・

 錦糸町にある「LIVIN」というビルの地下にある食料品売り場でこの「大雪渓」と再会したのです。「どのお酒にしようかな、カミサマノイウトオリ」ってな感じで日本酒の棚を眺め回していた私の目に、どっかで聞いた(見た?)ことのある名前が入ってきました。そしてまもなく私の脳裏に「青春」が甦ってきました。

 当時このラベルがどんなデザインだったか全く覚えていませんが、もっとシンプルだったような気もします。値段も覚えていませんが、こちらは4合瓶で750円。やはり安酒の部類ですね。今飲んでもおいしく感じるかどうかもまったくわかりませんが、そんなことはどうでもいいのです。我が青春の酒なんです。とにかく1本買って帰りました。

 まずは冷やして飲んでみました。「意外といけるじゃん」でした。でも、このお酒に縁もゆかりもない人が飲んで「うまい」と感じるかどうかは疑問です。私の場合、懐かしくて懐かしくてたまらない気持ちのほうが圧倒的に強いですから・・・。

 でもなぜこのお酒が「LIVIN」に置いてあったのでしょう?この次行ったらもうなくなっているかもしれません。それでもいいんです。いや、むしろそのほうがいいのかもしれません。ほんのひととき私に青春の1ページを思い出させてくれただけのほうが、このお酒にふさわしいかもしれません。


posted by 院長の休憩室 at 05:49| Comment(0) | 飲み食べある記 | 更新情報をチェックする
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