2015年12月22日

抗菌って何だ?

henkutsu.png 世の中至るところで「抗菌」という文字が目に入りますな。

 物の本によりますと、「抗菌」というのは、「1999年に経済産業省発表の『抗菌加工製品ガイドライン』によると、一般生活用品、自動車、住宅用品等も含めた生活用品における抗菌加工は、菌やカビを殺すのではなく、抗菌加工した『当該製品の表面における細菌の増殖を抑制すること』を『抗菌』と定義しています。菌の増殖を抑制するという事は、抗菌加工のシャツでアトピーが治るとか抗菌加工靴下で水虫が治る。また抗菌まな板で切ったものは腐らない。抗菌加工のパックに入れた食品は腐らないというような、過大な効能効果はあり得ません。また、抗菌加工製品であっても手入れを怠って不潔にしていると、菌は増殖しヌメリや、臭いが発生します。」とあります。

 ということは簡単に言えば、「細菌は増殖しないけれど、細菌はそこにいる」ってことでやんしょ。だったら、抗菌加工を施した製品の表面を抗菌加工を施していない手で触れば、そこにいる細菌は手にくっついて、手で増殖するってことなんじゃないでしょうか?ちっとも安心できることじゃありませんやね。

 もっとも、増殖できない細菌はその細菌の寿命が来たら死んでしまうわけなので、次から次へと抗菌加工製品の表面に細菌がくっつかない限りは、ある程度の時間が経てばその表面には細菌がいなくなるってことなんでしょうかね。

 感染症の治療に使う抗生物質にもそういう効き方をする、つまり、増殖を抑えて細菌の寿命が来るのを待つというタイプの抗生物質があって、それを「静菌型」って呼んでます。細菌をやっつけて殺してしまうタイプの抗生物質は「殺菌型」と呼ばれます。

 経済産業省が定義した言葉だから「抗菌」なんで、厚生労働省が定義したら「静菌」ってなってたかもしれませんな。

 ま、個人で使う製品ならそれでいいかもしれませんが、「抗菌・抗菌・抗菌」ってベタベタ貼ってある地下鉄のエスカレーターのベルトはどうなんですかね。手のひらが完全に無菌状態の人っていないわけですから、次から次へと細菌がベルトの表面にくっついてきて、死んでも死んでも新しい細菌が生き残ってるんじゃないかって思っちゃいますけどね。

 それでも前期高齢者のあっしは、エスカレーターの中で転ばないようにしっかりとベルトにつかまってますけどね。あっしの手のひらからベルトに細菌がくっつくのか、ベルトからあっしの手のひらに生き残りの細菌がくっつくのか、いちいちそんなこと考えてたらそれこそエスカレーターの中ですっ転んでしまいますよ。



posted by 院長の休憩室 at 03:36| Comment(0) | 偏屈者のつぶやき | 更新情報をチェックする
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